福島県でのアート作品の映像音楽『幻のレストラン〜西方街道・海と山の結婚式〜(主催:福島県 | アーツカウンシル東京 / 公益財団法人東京都歴史文化財団)』の作曲時のデモ音源が出てきたのでアップしてみます。

こういう映像に音楽を付ける仕事のフローというのは大体映像が先にあって(当たり前だけど)そこに映像の編集側で仮のイメージでフリーの音楽が付けられていることが多い。

ディレクターと話をしながら最終的な雰囲気や目指す所、作品のコンセプトなんかを理解しながらサンプルの音楽をミュートした状態で何度も何度も映像を見返して曲のイメージが湧いてきたら実際にピアノなり鍵盤なりを弾きながら映像に被せていく・・というのが自分なりの映像音楽の作り方なんだけど、映像ありきの作曲は秒数がきちんと決まっているものなのでエンディングまでの構成をきちんと練り込んで不自然じゃなく展開してきちんと決まった位置で収束する・・という流れを作るのが大変といえば大変なのかもしれない。・・この辺はコマーシャルを随分過去に作ったのでまぁ慣れているといえばなれてはいますが笑

こちらが映像を見ながら最初の段階でスケッチしたスマホで録音したピアノのデモ音源。

ここからブラッシュアップして最終的にあの映像の音楽になるまでには何回かディレクターとの音のやりとりがあったわけなんですが、その変化とか最初のデモの雰囲気がどれくらい活かされているのかを聴き比べながら見てみると面白いかもしれません。

自分で生ピアノを弾く時は手癖がどうしても出てくるけど、それをコンピューターに取り込んで微調整したりコラージュしていくとまた新しいイメージも加わるので最近は好きな作り方です。

コンピューターのピアノの音と生ピアノを混ぜたりするとちょっと不思議なテイストも加わって、どことなく2010年代のピアノの曲・・という感じにもなるんじゃないかな?と思います。

ピアノというのはある種ひとつの完成されたテクノロジーなんだけど、その演奏法や解釈をどう進化させていくかというのも一つの音楽の可能性な気がしてます。