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photo by Ame Yanagi

蔵インスタレーション「記憶の音」(喜多方市文化芸術創造都市推進事業 市民プロジェクト)のコンテンツ内容や解説についてまだどこにも書いてなかったので、改めて記録しておきます。

今回のインスタレーションの内容は喜多方の街の音を録音しその音をコンピューターでコラージュして立体音響のサウンドアートとして展示するというもので仕事としては昨年primitive soundscape からの流れを組んでいますが、今回はもう少し色んな要素が絡んでいて音だけではなくて作品の美術の造形なども僕が手掛けています。

音に関しては喜多方の過去現在とこれからを3台のモニターでそれぞれ独立して流しそれを中央の椅子に座って聴く(体感する?)・・というアトラクション要素の強いものになりました。

実はスピーカーを設置する台は色々と考えたのですが、今回のコーディネーターでありディレクションをしてくれた五十嵐さんが「喜多方の木材を使っている樽はどうでしょう」と提案してくれてそれを使わせてもらいました。結果樽内部の共振が加わってとても面白い音場が作れました。

今回の使用機材

ソフトウェア

Ableton live
PreSonus Studio One
(シンセの柔らかい長音の波形、時折混ざるノイズ音などはCASIOの古い鍵盤のHT-3000で作りました。)

ハードウェア

オーディオ・インターフェース TASCAM iU2
アンプ KENWOOD KENWOOD R-SE7
リアスピーカー BOSE 101IT
フロントスピーカー SONYのアクティブタイプ

環境音の録音にはソニーのPCMレコーダーを借りて使いました。

それから喜多方の街の環境音ですが

落ち葉の転がる音
台所で食器を洗う音
電車の走る音
夏の蝉の鳴き声
秋風の音
雨だれが落ちる音
建設現場の重機の音
その他、色々・・

という感じで色々と使ってみました。中には録音した素材を逆回転させたりその場でエコーを足したりしているものもあり、一聴するとすぐには何の音か分からないものもあったと思います。

・・にも関わらず色んな方が耳を澄ませて音の風景の中にじっと佇んでくれて自分としてはこの仕事をしていて良かったなと感じる瞬間でもありました。

今回の音部分のみをSoundCloudにアップしておきましたので、それも一緒に貼っておきます。

実はこのSoundCloudのアートワークは今年僕が映像と音楽を手がけた作品『森の婚礼』で主役を演じた女性の方なんですが、彼女が前作の事も含め今回の作品についても色々とメールで感想を伝えて来てくれてクリエイター冥利に尽きるというかとても胸が熱くなる出来事でした。

今後も一つ一つの作品に真摯に、そして感謝を忘れずに謙虚に努力していきたいと思います。

実は来月、面白いお話を頂いてまたある作品に関わることになりました。
年内は制作漬けの日々になりそうですが、人との色んな出会いも含め楽しんでいこうと思っています。